保険会社は保険料で儲けることはできない


保険には収支均等の法則というルールがあって、保険会社に入るお金と、いくつか出ていくであろうお金はイコールで決まっています。いくつか出ていく金額以上のお金を、保険料としてもらってそこで儲けることはできないんです。よって保険料と運用益は保険金、給付金、経費とイコールの関係で結ばれています。

いつどれくらいのお金が出ていくかを測る大数の法則という考え方

  • 大数の法則って?

    これは多くの人が集まると、そのうちある期間に何人かが病気にかかったりなくなったりするか、大体わかるという理論です。それならどこの会社も保険料が同じになるのでは?と思いませんか?ですが実際には同じ年齢性別で同じ内容の保険を比較しても保険会社ごとに保険料はかなり違います。先ほどの入るお金と出ていくお金の中にあった利益や経費は先ほどの話で未確定なので、いったん『予定』の数字で計算します。その『予定』により、いかに運用できるか、経費を削れるか、それによって発生した余剰金が保険会社の利益になります!これって家計と全く同じじゃありませんか?投資で収入を増やすか節約で支出を減らすか。余ったら貯金に回そうってことですよね。

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CHECK!

三利源の3つ!

これで保険会社は儲けています

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    POINT01

    その①:費差益(経費削減)

    予定事業費率によって計算される予定事業費用と実際にかかった事業費用との差額が費差益です。最近はペーパーレス化により事業費用の大きな割合を占める人件費を削る努力として代理店専用保険会社やネット保険も誕生しました。しかしもちろん益の可能性があれば損の可能性もあります。予定よりコストがかかった場合はその差が費差損となります。

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    POINT02

    その②:死差益/危険差益

    予定死亡率/予定損害率によって計算される保険会社が支払う保険金や給付金の額よりも実際に支払った金額が少なかった場合にその差額が死差益/危険差益となります。統計よりも多くの人が一度に亡くなることがあった時に支払いができないということがないように、余裕をもって死亡率の計算をしたりします。しかしパンデミックなどにより大勢の方が一度に亡くなると死差損/危険差損が発生する可能性もないわけではありません。

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    POINT03

    その③:利差益

    予定利率(予定利回り)によって計算される保険会社の将来的な運用益より実際の運用がうまくいった場合その利益との差額が利差益となります。意外と知られていないですが保険会社は、投資家なので投資のプロが集まる投資部門があり一生懸命預り保険料を増やす努力をしています。予定利率は商品ごとに必ず設定されていて基本的には予定利率が高いほうがスペックのいい保険です。逆は利差損。逆ザヤとも呼ばれ、過去に経営破綻した会社はこれが原因ともいわれています。

近年、企業努力による差が大きい

日系の大手生保がマーケットを独占していたころは会社による違いはあまり大きくはなかったと思います。しかし、近年外資系、損保系、ネット系と保険業界がものすごい勢いで多様化しています。当然会社同士の競争激化していて、どの会社も他社との差別化のためコストカットや運用効率化のためのあらゆる企業努力をしています。その結果、保険会社はどこも大体同じではなくなりました。なのでプロへの相談で自分にあった最適な保険を選択することが重要です。

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